AIに入力してはいけない情報とは|企業が守るべき線引きとルールの作り方

AIに入力してはいけない情報とは|企業が守るべき線引きとルールの作り方

AIに入力してはいけない情報とは何かを、企業の視点で具体的に解説。なぜ注意が必要か、入れてはいけない情報・入れてよい情報の線引き、学習に使わせない設定、社内ルールの作り方まで。AI顧問20社のCRIENが、情報漏洩を防ぐ実務をまとめます。

ChatGPTをはじめとする生成AIを業務で使うとき、最も多い不安が「機密情報を入れて大丈夫なのか」です。結論から言えば、線引きを決めずに使うのは危険、決めて使えば安全。この記事は、その線引きを企業の視点で具体的にします。

💡 この記事の要点(30秒で)
なぜ注意が要るか = 設定によっては入力内容がAIの学習に使われ得る/外部に渡ることがある
入れてはいけない = 個人情報、未公開の契約・財務、社外秘の技術情報、認証情報
入れてよい = 公開情報、社外に出しても問題ない一般的な内容
安全策 = 学習に使わせない設定のあるプランを使う+社内ルールで線引きを明文化する
本記事を読むと = 自社で「何を入れてよく、何がダメか」を即ルール化できる

なぜ「入力してはいけない情報」があるのか

生成AIに入力した内容は、サービスやプランの設定によっては、AIの品質改善(学習)に使われることがあります。また、入力データが社外のサーバーで処理される以上、「社外に情報を渡している」状態になり得ます。

つまり問題は「AIが賢いかどうか」ではなく、入力した情報がどこに行き、どう使われるかです。ここを理解せずに機密を入れてしまうと、情報漏洩につながりかねません。逆に、扱いを理解して線引きすれば、リスクは十分に抑えられます。

入力してはいけない情報

次のような情報は、扱いが明確でないAIサービスには入れないのが原則です。

個人情報:氏名・住所・連絡先・マイナンバー・顧客リスト
未公開の契約・財務情報:契約金額、未発表の決算、見積もりの内訳
社外秘の技術情報:ソースコード、設計図、ノウハウ、特許前のアイデア
認証情報:パスワード、APIキー、アクセストークン
第三者の秘密:取引先から預かったNDA対象の情報

判断に迷ったら、「これを社外の人に見せても問題ないか」を基準にしてください。問題があるなら入れない。これがいちばんシンプルで確実な線引きです。

入力してよい情報

一方、次のような情報は通常問題なく使えます。

• すでに公開されている自社・他社の情報
• 一般的な業務文書のたたき台(固有の機密を含まないもの)
• 社外に出しても支障のない企画・アイデアの相談

要は、「外に出ても困らない情報」なら使ってよい。この基準で運用すれば、生成AIの利便性を享受しながら、漏洩リスクを避けられます。

安全に使うための設定とルール

線引きを「個人の判断」に委ねると、いずれ事故が起きます。会社として次の2つを整えてください。

対策内容
設定面入力を学習に使わせない設定のある有料・法人プランを使う
ルール面入力禁止情報を明文化し、全社員に周知する

設定だけでも、ルールだけでも不十分です。両輪で初めて安全になります。ChatGPTの安全な使い方は ChatGPTのビジネス活用|安全に成果を出す使い方 でも具体的に触れています。社内ルールの作り方やセキュリティ全般は AI導入セキュリティ20項目チェックリスト も参考になります。

まず何から始めるか

最初の一歩は、「入れてよい/ダメ」の線引きを1枚にまとめ、全社に配ることです。完璧な規程より、現場が守れる簡潔なルールのほうが効きます

自社に合った入力ルールやガイドラインを整えたい方は、 AIなんでも相談 へ。AI顧問20社の知見で、現場が回るルールづくりを一緒に進めます。オンライン60分・無料です。

FAQ(よくある質問)

AIに入力してはいけない情報とは何ですか?

個人情報、未公開の契約・財務情報、社外秘の技術情報、パスワードなどの認証情報、取引先から預かった秘密情報です。設定によっては入力内容がAIの学習に使われたり、社外で処理されたりするためです。「社外の人に見せても問題ないか」を判断基準にすると分かりやすくなります。

ChatGPTに会社の情報を入れても大丈夫ですか?

公開情報や社外に出しても問題ない内容なら問題ありません。一方、機密や個人情報は、入力を学習に使わせない設定のある法人向けプランで、かつ社内ルールを定めたうえで扱うのが前提です。設定とルールの両輪が必要です。

入力した情報はAIに学習されてしまいますか?

サービスやプランの設定によります。法人向けプランでは、入力データを学習に使わせない設定を選べることが多いです。業務で機密を扱う場合は、こうした設定が可能なプランを選ぶことが安全策になります。

情報漏洩を防ぐにはどうすればいいですか?

入力を学習に使わせない設定のあるプランを使うこと(設定面)と、入力禁止情報を明文化して全社に周知すること(ルール面)の両輪です。どちらか一方では不十分で、両方を整えることで初めて安全に運用できます。

中小企業でも入力ルールは必要ですか?

必要です。むしろ専任の情報管理担当がいない中小企業ほど、シンプルな入力ルールを早めに決めておく価値があります。完璧な規程よりも、現場が守れる1枚のルールから始めるのが効果的です。

出典・参考

AIなんでも相談|CRIEN ── 社内ルールづくりを相談できる窓口
ChatGPTのビジネス活用|安全に成果を出す使い方
AI導入セキュリティ20項目チェックリスト実践ガイド
AI倫理ガイドラインを2週間で策定する中小企業版テンプレ

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この記事の監修者

佐藤 淳一
佐藤 淳一

株式会社CRIEN 代表取締役CEO。IT業界歴23年。累計20社以上の技術顧問・CTO・AI顧問実績。生成AI・AIエージェントを活用した光速プロダクト開発を推進。

  • IT業界歴23年
  • 技術顧問20社以上
  • AI開発・導入案件50件以上
  • 事業会社CTO歴任

「まるごとAI顧問」提唱者。株式会社CRIEN 代表取締役CEO。自社でもAIエージェントによる記事制作・マーケティングを実運用中。

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